院長のつぶやき

院長のつぶやき

開院12周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 今年は本当に暑い夏でした。
 最近少しずつ肌寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日2023年11月9日におかげさまで当院は開院12周年を無事迎え、開院13年目に入ることができました。
 毎回申し上げることではありますが、これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげといつも感謝しております。
本当にありがとうございます。

 

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせて、いろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 

 70歳台の男性の患者さんで、糖尿病、高血圧症で当院に通院しておられる方です。甘党でなかなか間食が我慢できず、糖尿病の検査結果が以前よりも悪くなられました。何とか間食を控える方法がないかと話していて、

@家におやつが置いてあるとついつい食べてしまうので、なるべく買い置きしないようにしましょう。

A空腹のときに買い物に行くのは買い過ぎてしまうので食後に買い物に行きましょう。

B間食したくなったら私の顔と検査結果と今日の話を思い出してください。

と話しました。
 その次の受診時に間食を控えることができたかどうかとお聞きすると、「間食を控えようと思って先生の顔を思い浮かべたら、よけいに腹が減って間食が増えましたわ。」と言われて私は苦笑いするしかありませんでした。私の顔を思い浮かべるのは逆効果だったようで反省しました。その後はそれ以外の@とAの方法を実行されるようになり少しずつ検査結果も改善してきています。

 

 86歳の男性の患者さんです。この方は18年前、68歳の時に急性心筋梗塞で医大に救急搬送されました。当時私は豊橋ハートセンターから心臓カテーテル治療の責任者として医大病院に帰ってきたばかりの時でした。すぐに心臓カテーテル検査を施行し、心筋梗塞の原因となっている冠動脈が閉塞している場所の血栓を吸引しステントという金属製の輪っかを入れて拡げて無事治療は終了しました。
 その後医大病院の私の外来に通院していただき、私が開業すると当院に来てくださいました。その治療をして以来18年間何事もなく今日まで通院していただいております。
 前回の受診時にその時の話になり、もう18年経って86歳になられた今もとてもお元気で血液検査の結果も良好であり本当に良いですねと言ったところ、「あの時はとても苦しくて死ぬかと思い、死を覚悟しました。まさかこの年になるまで元気でいるとは思いませんでした。先生にあの時最高の治療をしていただいたおかげです。ありがとうございます。」と言われ胸が熱くなりました。
 当時の私の仕事は心筋梗塞や狭心症の患者さんの詰まったり狭くなっている冠動脈を治療することでした。現在の私の仕事はかかりつけ医として心筋梗塞や狭心症、あるいは脳梗塞など動脈硬化の病気になられないように、その原因となる高血圧症、糖尿病、脂質異常症などをきちんと治療していくことです。
 人生100年時代です。これからもまだまだお元気で長生きしていただくようしっかり診療させていただきますね。

 

 70歳台の男性の患者さんで、高血圧症で通院中の方です。
 先日の診察で、家庭血圧も良好でありとても順調ですねと言うと、「わしはおかげで良くなったが、先生はえらい太っとるが大丈夫か?運動不足だけん、運動したほうがいいよ。先生に長生きしてもらわんと困るけんね。」と言われました。
 あまりにも直球であり、「はい、気を付けます。」というしかありませんでした。確かに運動不足です。何か考えますね。

 

 60歳台の男性の方ですが、この方自身は患者さんではありません。90歳の二人の女性の方の診察に付き添って来られます。その二人の女性はその方の実のお母さんと奥さんのお母さんです。診察は当然一人ずつになりますが、その方はそれぞれきちんと手をつないで一人ずつに付き添って診察室に入られます。
 診察が終わるとお二人のお母さんともとてもうれしそうに手を出され、男性は照れくさそうにしておられますが、また手をつないで退出されます。私もそれを見ると嬉しく穏やかな気持ちになります。その方の優しさは本当に素晴らしいですね。

 

 小学3年生と4年生の男の子の兄弟で、風邪をひいたときなどに受診されます。
 診察室の戸を開けて目が合ったときや熱があって隔離室で待っていただいていて、そこに診察に行き、戸を開けて目が合ったときに必ず手を振ってくれます。もちろん私も手を振り返します。治療する私のほうがとても癒されますね。

 

 お母さんと12歳の男の子が風邪で受診されました。
 カルテを見ると、そのお母さんは11年前に風邪で受診しておられ、その時のカルテに「授乳中にて内服減量処方」と記載していました。ということは、その時授乳していたお子さんが今回12歳になって受診されたということです。開院して12年、まだまだ浅いですが、その歴史を感じました。

 

 来年は私も60歳、還暦です。来年2月に幼馴染の同級生と還暦の神事と同窓会があります。
 私も幹事に入れていただき、2年前から打ち合わせに参加していました。ある打ち合わせの時に、メンバーの一人が「両親に還暦の話をしたら、そうか、もう還暦かと喜んでくれたよ。」と言っていました。
 その日の夜に私は夢を見ました。その夢は、私が実家に帰り「お父ちゃん、お母ちゃん、僕もとうとう還暦になるよ。」と玄関で大きい声で言いましたが全く返事がなく、家に上がってみると両親の姿はありませんでした。そうか、もう両親は亡くなっていたんだと思い出しました。夢の中でしたがとても寂しい気持ちになりました。
 目が覚めた時にも改めて両親が亡くなっていることを実感し寂しくなりましたが、元気で還暦を迎えることができ、太ってはいますが病気はなく、毎日健康に過ごすことができる丈夫な体に産んで育ててくれた両親に感謝することにしました。
 また現在の私を支えてくれている家族にもとても感謝しています。これからも元気で益々頑張って行きます。

 

 本日の診療を終えて、自室で開院12周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますが、どうかお許しくださいますようお願いいたします。
 開院して12年が過ぎ、干支がひとまわりします。私は47歳から59歳になりました。
 来年は年男で還暦を迎えます。鏡を見ると白髪も出てきて、このつぶやきの写真を見てもあっという間ではありましたが、やはり12年経ったんだと思います。これからも1日1日を大切にし、また1年、5年、10年と積み重ねていきたいと思います。

 

 これからもスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
 今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

2023年11月9日 院長 佐藤 秀俊

開院11周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 厳しい暑さから解放されたと思ったのと同時に朝夕の寒さを感じるようになり、ここのところさらに寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日2022年11月9日におかげさまで当院は開院11周年を無事迎え、開院12年目に入ることができました。毎回申し上げることではありますが、これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげといつも感謝しております。
本当にありがとうございます。

 

 今年も新型コロナウイルス感染症がなかなか収束の兆しを見せず、重症者や入院が必要な感染者数はデルタ株が蔓延した時期よりは少なくなってきておりますが、相変わらず島根県でも数百人の感染者数が報告されております。ただ種々のイベントや学校行事などが感染対策に注意をしながら開催されるようになってきており、何とか元の形に近い生活が送れるようになる日が来ることを期待しながら毎日を過ごしております。
そして地域の医療を担うものとしてワクチン接種など微力ながら貢献できればと思っております。

 

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせていろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 

 78歳の男性で奥出雲から当院に通院しておられる方です。以前もこの院長のつぶやきに登場していただきましたが、私が大学病院時代に開業するまでの6年間毎週金曜日に奥出雲病院に外来診療のため行っておりました。その時に診させていただき、私が開業するのでもう来なくなることを説明していると、「出雲なんて近いもんだ、よく行くから診察してもらいに行くわ、大丈夫!」と言って当院に受診していただくようになりました。冬になると、「今日は40cm雪が積もっとったわ。」「今日は道が凍っとったわ。」など奥出雲の道路状況をお聞きして運転を心配しましたが、「それは慣れとるから大丈夫、来れるけん。」と言われ受診していただいていました。
 昨年秋に足を怪我されそこが感染し、近くの病院に入院されたとご本人から当院に電話があり、治ったらまた来ると言っておられました。
 しかしその1か月後にやはり足の調子が悪くなかなか運転ができないとのことで、ご本人と電話でお話しし今後の通院加療をお願いするべくその病院に宛てて紹介状を送りました。 その後当院へは受診されませんでしたが、ある日の午前中の診療が終わるころに奥さんの運転で来院されました。午前中の診療が終わり他の患者さんが皆さんクリニックから出られた後、足はまだ痛そうでしたがゆっくり歩きながら診察室に入って来られ、涙を流しながら、死ぬまでここに来ようと思っていたがそれが叶わず残念だとおっしゃいました。私は思わずその方の手を握り、「開業して10年間遠くから通っていただき本当にありがとうございました。これからも体に気を付けて長生きしてくださいね。」と言うと私も感謝の気持ちで胸が熱くなりました。駐車場で車に乗り込まれ、出発されるとき私とクリニックのスタッフで手を振って見送りましたが、気が付くと私も涙が流れていました。どうかこれからもお元気でお過ごしください。私もこれからもしっかり頑張って行きます。

 

 97歳の女性で、心臓病で定期的に通院しておられる方です。当院に初診で来られたころは動くと息切れなどの症状がありましたが、その後の内服治療で日常生活での症状もなくなり、家庭で洗濯や掃除などもできるようになったと喜んでおられました。その方には同居する男の子二人の保育園児の曾孫さんがおられ、一緒に遊ぼうと言われるが苦しくなるから出来ないと断っていると言われました。しばらくして、先日曾孫さんから遊ぼうと誘われ、ドッジボールをしたあと鬼ごっこもしたが苦しくならず曾孫さんたちも喜んでいたと嬉しそうに話されました。まさか誘われていた遊びがドッジボールだったとはとても驚き、そのあと鬼ごっこまでされたことに感心しました。毎回受診されるたびにもうそろそろお迎えが来てもいいと思っているんですが、、、と言われますが97歳で心臓病があっても曾孫さんたちとそこまでできるとは、曾孫さんたちの成長を楽しみにまだまだお元気で長生きされることと思います。

 

 78歳の女性の方で、高血圧などで通院しておられる方です。待ち時間が長くなってしまい、診察室にお呼びしたときにお待たせしたことをお詫びすると、顔を紅潮させ少し興奮気味に「今日○○さん、来とられるでしょう。あの人は高校の同級生で卒業以来60年ぶりに会ったわ。どこか面影があって苗字は違ったけど名前がその人だと思って声を掛けたらやっぱりそうだったから、ずーっと話しとって待ち時間が短いくらいだったよ。」と言われました。旧友との60年ぶりの再会がうちのクリニックの待合室であったことにお礼を言っていただき恐縮しましたが、待ち時間が長かったことは再度お詫びしました。
 私事ですが、数年前にある温泉の脱衣所で高校時代の同期生に偶然会い、私から名前を呼んで声を掛けましたが彼は怪訝そうな表情で「どちら様ですか?」と言うので、冗談を言っていると思い「またまた〜、佐藤秀俊だよ。」と言うとさらに驚いた表情で「え〜、高校時代あんなにやせとったのに。なんでこんなことになったや?」と言われ、こんなことになったと言われショックを受けましたが、高校時代より約30kg太った鏡に映った自分の姿を見て確かに高校卒業以来初めて会えばわからんかもなと納得してしまいました。そう考えると60年ぶりで再会してすぐに分かり合えたお二人は高校時代と変わらないということで素晴らしいことだと思いました。

 

 毎日通勤の自家用車の中でラジオを聞いています。先日CMでしたが、父の日の作文が朗読されました。何気なく聞いていると最初はお父さんとしたいことなどの話でしたが、そのあと「父の日はお父さんのことを忘れないように泣きたい。将来はお父さんが亡くなった病気を治す医者になりたい。」というものでした。短い文章でしたが、胸をギューッとつかまれるような感情になりました。数日後、新聞を見ていたら広告欄にその作文が写真で掲載されていて、10歳の男の子のあしなが育英会に寄稿された作文ということでした。早速それを切り抜いてとっておきました。若くして亡くなられたお父さんはさぞかし無念だったことでしょう。しかしあとに残されたまだ10歳の息子さんがこんなに立派な志を持って将来医師になることを目指しているということをそのお父さんが聞いておられたらとても喜ばれるのではないかと思いました。そしてこのお子さんはきっと熱意がある優しい医師になられるだろうと思いました。もし私が弱気になったときにはまたこの作文を読ませていただこうと思います。

 

 本日の診療を終えて、自室で開院11周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。

 

 これからもスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
 今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

2022年11月9日 院長 佐藤 秀俊

開院10周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 10月10日の出雲駅伝で大学生の走りを見た日に暑い夏が終わるとともに翌日から朝夕の寒さを感じるようになりさらに寒くなってきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日2021年11月9日におかげさまで当院は開院10周年を無事迎え、開院11年目に入ることができました。毎回申し上げることではありますが、これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげといつも感謝しております。
本当にありがとうございます。

 

 今年も昨年来の新型コロナウイルス感染症がなかなか収束の兆しを見せず、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が国内各所に発動され、種々のイベントや学校行事などが中止あるいは延期となりました。その中で賛否両論ありながらも開催された東京オリンピックパラリンピックは、いろいろと問題点の指摘もありましたが、アスリートが真剣に競技に立ち向かう姿を見ると、その精神力の強さにやはり感動し勇気づけられました。前回の東京オリンピックは私が生まれた昭和39年に開催され、そこから日本の高度成長がさらにスピードアップしたといわれており、今回のオリンピックパラリンピックは新型コロナウイルス感染症を乗り越える大会になったと将来いわれるようになることを願っているところです。今までの歴史の中で人類がウイルス感染症に負けたことはなく、必ず今回の新型コロナウイルス感染症にも打ち勝つことができると思っており、感染症の最前線で医療に携わっておられる医療関係者の方々の足元にも及びませんが、医療人として微力ながら何か貢献できればと思っております。

 

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせていろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 

 93歳の女性で、心臓病などで定期的に通院しておられる方です。
その方が動いた後息苦しいとのことで定期の診察以外の日に受診されました。症状から慢性心不全が増悪したものと考え、お話を聞くと草が生えているのが気になって半日しゃがんで草抜きをしていたとのことでした。顔と足がむくみ、胸部レントゲンではやはり心不全が悪くなっており、ご本人の希望で大きな病院には行かず当院で治療することになりました。内服薬を変更、追加し1週間後に来られた時には元の状態に改善しておられました。「おかげでよーなったわ。ちょっと休ませてもらったけん、これでまたしっかり働けるわ。」と言って笑顔で帰られました。93歳でまだまだ働こうとされる姿に感動し、やはりこういう気持ちでおられる方が元気で長生きされるのだと思いました。その後もお元気で通院しておられますが、世話を焼きすぎないようにということは毎回言わせていただいています。

 

 91歳の男性の方で、高血圧や不整脈などで通院しておられます。
最近は難聴も進み、会話が一方通行になることも多々ありますが、毎回診察の最後に必ず聞かれることがあり、それは「先生、次回ここに来るまで私の命は持ちますか?」です。高齢ではありますが、元体育教師で体格もしっかりしておられ、「杖がないと一歩も歩けませんわ。」と言いながら持ってきた杖を待合室に置いたままで診察室に入ってこられるくらい脚力もしっかりしておられ、病状も安定しておりますので、「もちろん大丈夫ですよ。」と答えると満面の笑顔で帰って行かれます。実はこのやり取りは当院に通院されるようになってからずっとですから、かれこれ10年近くになります。これからもこの会話がずっと続くことを願ってやみません。

 

 87歳の女性の方で、高血圧、狭心症、糖尿病で通院しておられます。
この方は私が大学病院時代から診させていただいているので、16年くらいのお付き合いになります。 間食がやめられず、糖尿病のコントロールとしては今一つのことが多いのですが、その指標となるHbA1cがかなりの数字になりました。私が、糖尿病がかなりひどい状態だと説明すると、「この数字は最高いくつまで上がるかね?」と聞かれたので、これ以上悪くなったら大変だという思いを込めて「これが一番高いですよ。」と真剣な顔をして言ったら、付き添いのご家族が「じゃあおばあさん、ギネスに挑戦だね。」と言って笑われたので、私も思わず吹き出してしまいました。幸いその後はご家族の監督下で間食を控えらえたのでギネスブックに載ることなく順調に改善してきています。できれば最高齢でギネスに挑戦していただきたいです。

 

 60代後半の男性で高血圧症で通院中の方です。
奥さんが数年前からガンで治療中でしたが、徐々に進行して入院されました。余命幾許もないという説明を受けられたとき、ご本人の希望も強く、その男性は奥さんを夫婦二人で暮らした自宅に短期間でも連れて帰りたいと私に話されました。奥さんの主治医と相談され、自宅を改修し訪問看護の手配をして、奥さんの退院が決まったと嬉しそうに診察の時に言われました。その後奥さんは自宅に帰られましたが、翌日状態が悪くなり病院に戻られ数日後に亡くなられたとのことでした。自宅に帰られた奥さんはとても喜んでおられたそうで、36時間という短い自宅での時間ではありましたが、ご主人の深い愛情を感じられた幸せな時間ではなかったかと思い、とても仲の良いご夫婦の様子をお聞きし胸が熱くなりました。かなり落ち込まれるのではないかと心配していましたが、その後の診察のときに「これからは妻の分も自分がしっかり健康に気をつけて生活して行こうと思うので引き続きよろしくお願いします!」と言われました。その前向きな言葉に、きっともっと元気で長生きしたかったであろう奥さんの思いも受けて、これからさらに体調に気をつけて元気に過ごされると思い安心しました。どうか奥さんの分まで長生きされますように、微力ながらかかりつけ医としてサポートさせていただきますね。

 

 思い返すと今回もたくさんの患者さんとのエピソードがあり、とても記載しきれないところですが、私の心の中には忘れることができないたくさんの感動が日々の診療の中でどんどん増えていきます。開院以来の10年はあっという間でしたが、たくさんの患者さんとの出会いがあり、そのたびに笑ったり涙を流したりと私にとってかけがえのない10年でした。 あっという間とはいいながらも周りを見れば、開院当初高校生だった女性が赤ちゃんを連れたお母さんになったり、小学生だった男の子が声変わりしていたり、社会人になっていたり、保育園児で「はい、先生に。」と言って笑顔で三角形に切った折り紙をくれた子が、今度中学生になると聞いたりするとやはり10年経っていたのだと改めて感じます。 私事でも、孫が生まれ、開院時に中学生だった長女は大学を卒業し、開院前の内覧会で記念品配りを手伝ってくれた小学生だった次女が大学生になって成人式を迎えるといった10年間が確かに経過していました。

 

 2011年11月9日水曜日の朝、誰も来ておられなかったらどうしようと不安な気持ちで診療前にそっと待合室を見て、5名の患者さんが座っておられるのを見たときのうれしかった気持ちは今でも忘れません。その開院日の気持ちをこれからも忘れず今後も20年目、30年目と私が必要とされる限り全力を尽くし頑張っていこうとまた気持ちを引き締めました。

 

 本日の診療を終えて、自室で開院10周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。

 

 これからもスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
 今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。
 いつも本当にありがとうございます。

 

 

2021年11月9日 院長 佐藤 秀俊

開院9周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 例年以上に暑い夏が終わるとともに朝夕の寒さを感じるようになった今日この頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日2020年11月9日におかげさまで当院は開院9周年を無事迎え、開院10年目に入ることができました。これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 

 今年は新型コロナウイルス感染症が全世界に蔓延し医療も経済も混乱し、東京オリンピックは延期、甲子園大会など学生のイベントも中止となるなど未曾有の年となりました。その中で感染症の最前線で医療に携わっておられる医療関係者の方々、何とか経済を復興させようと頑張っておられる方々、目標としていた最後の大会がなくなっても今後に向かって前向きに頑張っておられる学生の方々などテレビなどの報道で見るたびに本当に頭が下がり、目頭が熱くなります。そういった皆様に衷心より敬意を表します。 またこのような状況の中でも当院に受診してくださる患者さんに本当に感謝いたします。ありがとうございます。

 

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせていろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 

 80歳台の女性で、定期的に通院しておられる方です。その方が定期の診察の時に胸をさすりながら「最近夜寝ているとゾウに踏まれる夢を見て苦しくて目が覚める。」と言われました。ゾウに踏まれるとはよほど苦しいことだと思い、狭心症あるいは不整脈といった心臓疾患が考えられたので、まずは24時間の心電図を行いました。その結果「心室性期外収縮」という不整脈が「ゾウに踏まれる」症状に一致して頻発していました。その不整脈に対して治療を始めたところ、次の受診のときには笑顔で「もうゾウに踏まれることは無くなったよ。」と言われました。
今まで30年循環器内科医をしていますが、ゾウに踏まれるという表現で心疾患を訴えられたのは初めてですが、とても苦しかったのだろうなとよくわかりました。
これからはゾウに乗って気持ちよくゆらゆらしている夢を見られるといいですね。

 

 80歳台の女性の方で、私が大学病院時代から15年くらい診させていただいている患者さんです。市内在住ですが、遠方のためいつもご主人の車で来院しておられました。ご主人がご高齢となられたため運転免許証を返納されることになりました。ぶどうを作ったりしてお元気ではありますが、自家用車以外では来院は難しく、また往診に行くほどお体が不自由な方でもありませんので、歩いて通える近くの診療所に紹介してほしいと言われました。紹介状を作成し、「長い間僕のところに診察に来てくださってありがとうございました。どうかこれからもお元気で、長生きしてくださいね。」と言って握手をしました。その方は両手で私の手を握り返して「本当は死ぬまでここに来たかったですけどね。長い間ありがとうございました。」と言って泣きながら診察室から出られました。普段ご主人の亭主関白の話や、自分の風呂上がりのおなかを見たご主人に「横綱みたいな腹だな!」って言われたなど、円満なご夫婦のお話を笑いながらされる方でしたので、私も感謝の言葉とともに涙が出ました。どうかいつまでもご夫婦ご一緒にお元気でお過ごしください。

 

 開業当初から来ていただいている70歳台の3人の男性がおられます。3人とも出雲市外の方でそれぞれ面識はありませんでした。1人の方は大東町の方で私が大学病院時代から診させていただいています。別の1人の方は飯南の方でこの方も私が大学病院時代から診させていただいています。もう1人の方は奥出雲町の方で、私は大学病院時代に診療応援として6年間毎週金曜日に奥出雲病院に外来診療に行っておりましたが、開業するため奥出雲病院にも行くことができなくなることを最終診察日にお話をしたら「出雲くらい近いから行く。」と言ってわざわざ当院に来てくださいました。
そういった3人の方で全く面識はなかったのですが、当院での診察日が重なることが多くなると、なぜかだんだんその3人の方が同じ日に受診され、待合室で近くに座って談笑される姿を見るようになりました。そのうち自己紹介でもされたのか、「○○さんはもう今日来られましたか?」「○○さんは最近見ませんが、元気にしとられますか?」「○○さんはちょっと世話焼きすぎだと思うわ、もうちょっと上手にやらんと体がもたんわね。」などお互いの状況を気遣われるようになりました。もちろん私には守秘義務がありますから詳しいことは話せません。「今日は自分がいつもより早い時間に来たから○○さんがまだ来ておられないと思うので、来られるまで待合室で待っていてもいいですか?」と言われたりしていつの間にか友情が芽生えているように思えました。
待合室にはほかにも患者さんがおられる中で、なぜか雲南、奥出雲の3人の方が親しくなられたのは不思議な感じがします。

 

 80歳台の女性の患者さんです。動悸と動いたときに息切れがするとのことで受診されました。問診、診察、心電図やエコーなどの検査をして心臓弁膜症と不整脈があり軽い心不全の状態でした。私の説明を聞きながら苦しいはずなのににこにこしながら私の顔を見ておられました。説明が終わり「では薬を出しますね。」と言ったら、「先生のお母さんと友達でしたよ。むかし先生の家に行ってお母さんとお茶を飲みながら話をしていたら、当時大学5年生だった先生が帰ってこられて挨拶されたので、将来私が病気になったら見てくださいねって言ったら、任しといてください!って言われたから今日来ましたよ。」と言われました。30数年前なので申し訳ないことに覚えていませんでしたが、それを約束と思って来てくださったなんて、本当にありがたいことです。
その後治療で順調に経過しておられます。これからも責任をもって治療させていただき30数年前の約束を守らせていただきます。

 

 本日の診療を終えて、自室で開院9周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。

 

 10年目もスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
 今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

2020年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院8周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 長かった暑い夏が終わり、急に朝夕の寒さを感じるようになった今日この頃となりました。
夏の疲れが出て体調を崩しやすい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日2019年11月9日におかげさまで当院は開院8周年を無事迎え、開院9年目に入ることができました。いつも申し上げます通り、これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のご支援のおかげと感謝しております。
本当にありがとうございます。

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせて、いろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 80歳台の男性で、動悸の自覚があり受診された方です。 その方はグランドゴルフが大好きで、数々の大会にも出場されています。が、ご本人のお話では準優勝が最高でまだ優勝したことがないとのことでした。24時間の心電図を装着して普通通りの生活をしていただき検査したところ自覚症状に一致してある不整脈が見つかりました。ご本人と相談しご高齢でもあることから薬を少なめで処方し2週間経過を見ることにしました。2週間後再診されたときにはニコニコしながら診察室に入ってこられ、「先生、すごくよくなったわ。もう不整脈のことが気にならんようになったけん、グランドゴルフに集中できる。これで今度こそ優勝できるわ!」と言われ、確かに診察でも心電図でも異常がありませんでした。「じゃあ次の大会で絶対優勝してくるけんね。」と固い握手を交わして帰って行かれました。その後も定期的に受診され、不整脈の方はとても順調ですが、残念ながらまだ優勝はしておられないとのことです。
これだけお元気なので、まだまだこれから先も優勝のチャンスがありますよね。

 70歳台の女性の方で血圧が高く受診されました。初めてこられたのですが、お呼びするとご主人が先に診察室に入ってこられ、「僕は50年前の先生に会ったことがありますよ。覚えてないでしょうけど。」と言われました。お話を聞くと私の母とそのころ職場が一緒で、私の自宅に母を訪ねてこられた時に、呼び鈴を鳴らしたら5歳の私が玄関先に出てきて、「ちょっと待っててね、今お母ちゃんを呼んでくるから!」と言って家の奥に走って行ったということでした。その数日後に風邪などで時々受診してくださる女性の方が「先日〇〇というものが受診したと思いますが、自分の主人の両親です。クリニックから帰ってきたら「今日、秀坊のところに行ってきた。」と言ってましたよ。」と教えてくださいました。確かに幼いころ周りの大人の方々から「ひでぼう」って呼ばれていたことを思い出しました。さすがに5歳の時のことを覚えてはいませんが、そのような方が受診してくださるというのもとてもありがたい御縁だと感謝しております。

 80歳台後半の女性の方で、糖尿病、高血圧症、狭心症が元々あり、ここ数年は認知症も進んできました。2年位前から20歳台の男性の孫さんが受診に一緒に来られるようになりました。ご本人と一緒に診察室に入ってこられ、ご本人が説明できないところを私に説明してくださり、私が検査結果などを説明するのも熱心に聞いて帰られます。いつも土曜日の午前中に受診されるのですが、若い男性なのでせっかくの休みにやりたいことや行きたいところがあると思いますが、お祖母さんの受診に同伴されるとはとてもすごいことだといつも来られるたびに感心しています。お祖母さんに「いい孫さんでいいですね。なかなかないですよ。きっと今まで可愛がってあげられたからでしょうね。」と言うと、「いやいや」と孫さんが照れくさそうに笑っておられ、本当に穏やかな気持ちにさせていただいています。

 私ごとですが、今年の7月に母が83歳で亡くなりました。15年前にパーキンソン病を発症し、徐々に動けなくなり、認知症も進行し、腸閉塞や誤嚥性肺炎などに幾度もなりましたがそのたびに何とか持ち直しました。母にとってはつらく苦しい15年間だったと思いますが、必死に生き抜いてくれました。母が危篤になった時に、「母が亡くなるときは、14年前に亡くなった仲良し夫婦だった父親が「よく頑張ったね。そろそろ一緒に行こう。」と迎えに来てくれる時だから穏やかに見送ろう。」と妹と何度も話していたので、さすがに泣きましたが穏やかに送ることができたのではないかと思っています。 親が病気でも生きていてくれるのと、亡くなってしまうことはこんなにさびしさが違うのかと初めて身に染みました。親孝行したいときに親はなしとは本当によくいったものだと思います。以前もこのつぶやきで書きましたが、私の両親はともに県職員として共働きで一生懸命働きながら私と妹を育ててくれました。両親にとても感謝していますが、その感謝の気持ちを直接両親に素直に伝えることはできませんでした。先日母が亡くなったことを私の中学3年生の時の担任の先生がお知りになり、香典と一緒にお手紙をいただきました。その中に「お母さんは秀俊君の活躍をいつも誇らしくうれしく思っておられたよ。」と書いてありました。母が退職後に始めた書道でその先生と顔を合わせることがあったようで、その時の母の様子だったようです。残念ながら直接感謝の気持ちを両親に伝えることはできませんでしたが、その担任の先生からの手紙を見て、私がこれからもさらに医師としての仕事をしっかり頑張ることが両親への恩返しでもあり、当たり前のことですがとても大切なことだと思いました。

 本日の診療を終えて、自室で開院8周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、いつも通りまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。
いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。
9年目もスタッフと協力して更に誠実に真摯に診療していく所存です。
今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

2019年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院7周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 灼熱の夏が終わり、少しずつ涼しくなったかと思えば急に夜間、早朝の気温が下がり寒さが増してきた今日この頃となりました。皆様夏の疲れが出て体調を崩したりしておられないでしょうか。
 本日2018年11月9日におかげさまで当院は開院7周年を無事迎え、開院8年目に入ることができました。
これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 今回も1年に1回の当院の開院日に合わせていろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 85歳の男性で、糖尿病、高血圧症、心房細動、心筋梗塞後の心不全などで歩行困難もあり往診をしていた患者さんですが、往診に行くたびご自分の人生についていろいろとお話を聞かせてくださり、亡くなった私の父親と同い年でしたので父から聞いたことがあるような時代背景のお話もたびたび聞いて懐かしく思っていたりしました。また大阪で開業医をしておられる息子さんのお話をされる時は特にうれしそうでした。その方が重症感染症で病院に入院されましたが残念ながらお亡くなりになりました。翌日の朝、クリニックに大阪から帰ってこられた息子さんが来られ、その経過の詳しいお話をお聞きしました。その直後に患者さんの義理の息子さんが受診でいらっしゃり、「先ほど義弟がお願いし忘れたようですが、義父の葬儀で代表焼香していただけないでしょうか。」とおっしゃいました。葬儀の時間をお聞きすると木曜日の午後で、クリニックは休診で参列可能な時間でした。しかし私が代表焼香などしてもよろしいのでしょうかとお尋ねすると、亡くなられた患者さんの奥さん、そして息子さん、娘さんご夫婦の一致したご希望とのことでしたので葬儀に出席し、代表焼香させていただきました。
 葬儀が終わって会場を退席するとき、ご家族の皆さんが挨拶に立っておられたのでご挨拶し、代表焼香させていただいたお礼を言うと、息子さんから「先生に父のことをお任せしていたので、自分は安心して大阪で開業医として診療することができました。ありがとうございました。」とおっしゃられ、娘さんは「父は先生のことが大好きでした。きっと最後まで診てもらって、葬儀に来ていただき代表焼香までしていただいたので、とても喜んでいると思います。」と言ってくださいました。私は今までに感じたことがないようなありがたい気持ちになって、涙があふれ、人目もはばからず泣きました。今もこのことを書きながら涙が出てきます。こんな温かい気持ちにさせていただき、本当にありがとうございました。

 80代後半のご夫婦で必ずご一緒に受診される方ですが、専業農家でいろいろな野菜を作って出荷しておられます。あるとき先に診察したご主人が元気がなかったので尋ねると、野菜に害虫がついて売り物にならなくなって大損害だと言われました。かなり落ち込んでおられましたが、気の利いた言葉も見つからず、それは大変でしたねと言うことしか出来ませんでした。次に奥さんが診察室に入ってこられ、「野菜に虫がついて大変だったそうですね。」と私が言うと、「そうですね。でも農業はこんなものです。今回は悪いことだったけど、その分また良いこともありますわね。」と穏やかな表情で言われましたが、私はこの方をとても強いと感じました。私はとかく一喜一憂してしまいますが、長い人生をおだやかに、でも強く生きていくためにはきっとこういう気持ちが必要なのでしょうね。

 先日インフルエンザワクチン接種に来られた15歳のお兄ちゃんと10歳の弟君です。お兄ちゃんはさすが、何の問題もなくすんなり注射が終わりましたが、弟君はかなり抵抗してなかなか注射をさせてくれません。するとお兄ちゃんが、「おい、〇〇。この前小学校に保育園の子供たちが来てお前は小学校を案内したり世話したんだろう?その子達と同じように注射を怖がってしなくてもいいのか?どうだ?もう5年生だろう。ちゃんとしないとだめだろう?」ときちんとまっすぐ顔を見ながら説得しました。すると弟君も姿勢を正して注射を無事することができました。私がお兄ちゃんの立場だったらついつい怒ってしまうところですが(実際自分の子供たちが小さいころ注射を嫌がったときは怒りました。)、きちんと話をして説得した15歳のお兄ちゃんの姿に感服しました。将来きっと素晴らしいお父さんになるのでしょうね。

 今年の夏は暑かったので、診察室の机の横にペットボトル500mlを1本置いて、時々少しずつ飲んでいました。あるとき50代の女性の患者さんが、診察が終わった後私のペットボトルを指さして「このお茶は効果がありますか?」と聞かれました。そのお茶は特保のお茶でした。私が「今まで何本か飲んでますが、見てのとおりです。どうですか?」と言うと「あっ、全然効果ないようですね。」と笑いながら診察室を出られました。実はちょっと体重が減ったのですが、気づいてもらえませんよね。

 本日の診療を終えて、自室で開院7周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、まとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。いつも申し上げますが、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。
8年目もスタッフと協力して、更に誠実に真摯に診療していく所存です。
今後とも皆様のご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

2018年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院6周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 さわやかな秋晴れですが、夜間、早朝の寒さが一段と身に沁みるようになった今日この頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日2017年11月9日におかげさまで当院は開院6周年を無事迎えることができました。これもいつも申し上げることではありますが、当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 1年に1回の当院の開院日に合わせてこの院長のつぶやきを更新することで、いつも様々なことを思い出しながら、今後のことを思ったり反省したりするのが大切な時間になりました。
今回もいろいろと振り返って感じたことのいくつかを書き綴っていきたいと思います。

 私が大学病院で診させていただき、その後当院が開院するときからこちらに来ていただいた80歳代の男性の患者さんで、数年前から通院困難なため定期の往診をしています。
 今年の3月14日にいつもの往診に行ったときにベッドの上に座ってこちらを向かれ、「今日は自分にとって特別な日です。」と言われました。誕生日ではなく、どんな特別な日かと尋ねたところ、「私が胸が苦しくなってもうだめかと思いながら救急車で医大に運ばれて、先生に心臓の治療をしてもらってからちょうど今日で10年になります。」とおっしゃいました。
 その患者さんは急性心筋梗塞と重症心不全で医大に救急車で搬送され、それに対して当時医大で私がその詰まった心臓の血管をカテーテル治療してからちょうど10年経ったとのことでした。「私が新しい命を先生からもらってちょうど10年になる特別な日です。」と言われ、その患者さんは、毎年3月14日になるたびにそのことを思って感謝しているとおっしゃいました。そのような言葉を聞きとてもありがたく、また20年目もお元気で迎えていただけるようにきちんと診療して行こうと身が引き締まる思いがしました。

 60歳代の男性、高血圧症で治療中の患者さんが、ある開業医の先生が亡くなられたあと、「先生は絶対自分より先に死なんでくれよ。先生が死んだら俺も死ぬけん。」と私に向かって真剣な表情で言われました。親が子供を思って言うような言葉、とても簡単には言われることがないような言葉で、感動して目頭が熱くなった私はただ「わかりました。頑張ります。」と答えるのが精一杯でした。この院長のつぶやきに載せる写真を見ると確かに年々横に広がっていく自分があります。来年の写真では見てわかるような結果が出せるように食事、運動に気を付けていかなければいけません。

 90歳の女性で、大動脈弁狭窄症(心臓の出口の弁が動脈硬化で硬くなって開きが悪くなり心不全を起こしやすい病気)の患者さん、いつも息子さんが待合室から手を引いて診察室に入ってこられます。幸い重篤な心不全を起こすことなく自宅で生活しておられます。
 ある日の診察で、私が息子さんに「なかなかこの病気で入院するような心不全を起こさず経過することは珍しいですよ。きっと息子さんがお母さんにとても優しく寄り添っておられるからですよね。」と言うと、「父親が早く亡くなったので、母親が女手一つで私たちを育ててくれましたから。」と言われ、とても暖かい気持ちになりました。
 息子さんが毎回診察にお母さんの手を引いて診察室に入ってこられるようなことはあまり見かけませんし、自分自身もどうかと言えばできなかったと思います。その息子さんはきっとお母さんから愛情をいっぱい受けられ、今は自然に意識せずそれを何倍にもして返しておられるのでしょうね。

 私は東京タワーが大好きです。幼稚園の時に生まれて初めて家族で東京に行き、父と私は東京タワーに上がり、小さかった妹と母は下で待っていたと記憶しています。その時に見た東京タワーが大きかったことときれいだったことはずっと忘れません。
 今も学会などで東京に行くと必ず遠くからでも東京タワーを見ます。今は東京タワーよりも高い建物がありますが、一番高くなくても新しくなくてもいつまでも輝き続ける東京タワーが私は好きです。私は私自身が、そして佐藤内科クリニックがその東京タワーみたいな存在の医師、診療所でいられるようにこれからも日々精進していきたいと思っています。

 本日の診療を終えて、自室で開院6周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、東京タワーまで登場させたりしてまとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。昨年も申し上げましたように、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。

 最後に、私の大学院時代の指導医で時に厳しくそして優しくご指導くださった村上陽先生が本年9月に59歳の若さでお亡くなりになられました。陽先生はとても勉強熱心で、よく本を読まれ、二十数年前の若いころの私に「いいか佐藤、循環器内科医は内科の親分だからな。他の医者がわからんことでも自分は知っているっていうふうにならんとダメだぞ!」と言われたことを今でも覚えています。その言葉をこれからも忘れずに日々努力していこうと思っています。村上陽先生のご冥福をお祈りいたします。

 

 

2017年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院5周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 ついこの間まで暑さを感じながら過ごしていましたが、夜間、早朝の寒さが一段と身に沁みるようになった今日この頃となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日2016年11月9日におかげさまで当院は開院5周年を無事迎えることができました。
これもいつも申し上げることではありますが、当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 あっという間の5年間でしたが、開院当初高校生だった女の子がお母さんになっていたり、小学生でかわいかった男の子がたくましい高校生になって受診される姿を見ると、やはり5年たったんだなとその時間の重さを実感しました。

 2011年11月9日に開院して今日までの5年間、自分自身は毎日余裕なく常に走り続けてきたような気がします。先日の全日本学生駅伝で青山学院大学の8区アンカーですばらしい走りを見せた一色選手のように、これからも皆様に支えられながら常に前向きにエネルギッシュに、しかし反省すべき点は真摯に反省しながら頑張っていきたいと思いますので今後ともどうかよろしくお願いいたします。

 毎年このつぶやきで患者さんからかけていただいた言葉などうれしく思ったり考えさせられたりしたことを述べてまいりました。 今回もそのようなエピソードを交えて思うところを述べさせていただこうと思います。

 風邪をひくといつも受診してくれる4歳と2歳の男の子の兄弟がいます。数か月前までの弟君は私の顔を見るだけで大泣きしていましたが、最近はニコニコしながら私が言う前に口を大きく開けてシャツを自分で持ち上げて診察しやすく協力してくれます。お兄ちゃんももちろんそうです。するとお母さんが、「この間ここの診察から帰った後、百均に行って聴診器のおもちゃを買って先生のまねだと言って二人でおなかに当てたりして遊んでますよ。」と言われました。私がお兄ちゃんに「じゃあ大きくなったらここの仕事を手伝ってくれる?」と聞いたら「うん。」と笑顔で答えてくれました。
 また5歳の女の子は、「大きくなったら看護師さんになってここで働くよ。」と言ってくれました。それ以来、診察の時も今まではお母さんと一緒に診察室に入ってきていたのに一人で入ってきてきちんと自分の症状を言えるようになり、お母さんに後で確認してもまさにその通りでびっくりします。以前のつぶやきでも書きました通り、元々小児科医になりたくて医師になった私は日々のこういったことがうれしくて、疲れなどどこかに吹っ飛んでしまいます。最近では島根大学医学部などの病院でも中学生、高校生に医療従事者になってもらえるように見学の機会を設けたりすることがあるようですが、案外こういう小さいころから診察の真似事などで遊んでいたり、医療現場に抵抗がなくなったりすれば将来立派な医療従事者になってくれて、島根県の医師、看護師不足の解消になるのではないかと思ったりして、こういう触れ合いも大事かなと思いました。

 では、両親も近い親戚も医師ではない自分がなぜ医師になろうと思ったかを思い出してみました。はっきり覚えているきっかけは2つあります。
 1つは、私が小学校中学年の頃(昭和48年ごろ)に父親が運転する車の助手席に乗って市役所の前を通った時、市役所に「みんなの力で島根医大を実現させよう!」という垂れ幕がかかっていました。父親に「島根医大って何?」と聞いたら、「出雲に医者さんを作る大学を作ろうっていうことだ。」と言うので、私が「じゃあそこに僕が入ったらお父ちゃんはうれしい?」と聞くと、「そらうれしいにきまっとるがな。」と言うので「じゃあ入るわ。」と言って漠然と「医学部に行く=医師になる」という思いになりました。
 2つ目は、小学校6年生のときに、私のことを可愛がってくれた祖母と叔父が亡くなったことでした。その時まで身近に亡くなった人がいなかったのでとてもショックを受けました。祖母は90歳を過ぎて老衰で亡くなりましたが、叔父は70歳で肺がんで亡くなりました。今では叔父の死因も理解できますが、当時小学生だった私に周りのみんなが叔父の死因をはっきり教えてくれなかったので、私は勝手に「今の医学では原因も治療もわからない難病だったのかも。」と思い、「じゃあそれを治せる医者になろう!」とこれもまた勝手に決意しました。
 父親は私が医師になったことをすごく喜んでくれました。しかしその父は今から12年前に72歳で肺がんで亡くなりました。息子が医師になっても父親の病気に対して全く無力でした。今年私は52歳になりました。父親が亡くなった年齢までちょうど20年あります。あと20年は現役でしっかり前を向いて日々の診療に真摯に向き合って全力を尽くしていきたいと思います。もちろんあと20回の開院記念日にはこの「院長のつぶやき」を毎年アップしていきたいと思います。ご迷惑でなければ皆様もお付き合いくださいますようよろしくお願いいたします。

 本日の診療を終えて、自室で開院5周年を迎えての1年、そしておよそ46年を振り返りながら思いつくままに文章を書いたため、まとまりなくとりとめのない「院長のつぶやき」になってしまいました。昨年も申し上げましたように、これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますがどうかお許しくださいますようお願いいたします。

 

 

2016年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院4周年を迎えて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 寒暖の差が激しく体調を崩しやすい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日2015年11月9日におかげさまで当院は開院4周年を無事迎えることができました。これもひとえに当院に来てくださる患者さんをはじめ、スタッフや当院にかかわってくださる皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 院長のつぶやきを毎年開院記念日に書くことで、ゆっくり自分自身の1年を振り返ることができるようになりました。昨年も思いましたが、もうあれから1年経ったのかと思うと、10年前に亡くなった父が昔なかなか勉強しない学生の私によく言った「光陰矢のごとし」をまさに実感するところです。51歳になった今、これまで以上にきちんと毎日を過ごさなければならないと思います。

 開業してから毎日多くの患者さんと接することで、自分自身が医師としてだけではなく人間としても成長するべく勉強をさせていただいている気がします。
 90歳を超えて元気に当院に受診してくださっている患者さんは、70代の息子さんを癌で亡くされました。「長生きなんかしたってつまらん。」と涙ながらに言われたとき、私はどう答えていいのかわかりませんでした。病気に対することなら何か答えがあると思いますが、たった51年しか生きていない私が90年以上生きておられる方に人生について語るすべもなく、ありきたりの言葉以外みつからず情けない気がしました。
 そのあともいろいろ考えてみたり、日野原重明先生の本など読んでみましたが、ご自分より若いご家族を亡くされた方への言葉ほど難しいものはないなと思っていて、これからも課題の一つとして考えていこうと思っています。

 また、患者さんをお待たせする時間がとても長くなった時のことですが、そのときの数人の患者さんの中に60代の男性の方がいらっしゃいました。この方は高血圧などで当院に定期通院しておられる方ですが、入ってこられた時にお詫びを言ったところ「何をそんなこと。それよりも先生は休憩もせずに診察してるでしょ。身体を壊さんように気を付けてよ。」と言われて、私はもう少しで涙が出そうになり言葉に詰まりました。それ以外のお待たせした患者さん方も全く不愉快な表情をされることなく笑顔で診察室に入ってこられました。本当に頭が下がりました。もし反対の立場だったら自分はそのような余裕がある態度がとれるだろうかと思うと、残念ながら自信がありません。相手を許す、思いやる気持ちこそ本当は医療人である自分たちのあるべき姿ではないかと思いました。

 本日の診療を終えて、自室で開院4周年を迎えての1年を振り返りながら思いつくままに文章を書いています。
 これを読まれてご不快に感じられる方もいらっしゃると思いますが、どうかお許しください。
 本日から開院5年目に入りました。これからも当院に来ていただく患者さんのご期待を裏切ることがないように更に真摯に謙虚に努力してまいりますので、これからもご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

2015年11月9日  院長 佐藤 秀俊

開院3周年によせて

佐藤内科クリニック スタッフ一同 秋晴れの日が続く今日この頃ですが、少しずつ寒さが増してまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 2014年11月9日にお陰様で当院は開院3周年を無事迎えることができました。 開院2周年のお礼の言葉をこの「院長のつぶやき」にのせてからあっという間の一年でした。
 お陰様で来院して下さる患者さんを始め、本当に多くの方々に支えられて毎日充実した1年を過ごすことができました。当院に来てくださる患者さん、近隣住民の方々、関連病院の先生方、ケアマネージャーさんや訪問看護の方々、関連する機関の方々、そして当院のスタッフの皆様に本当に感謝しております。

 開院3周年には、私は特別な思いを持っておりました。私より2歳年上の市内の開業医の先生が、2年前にお亡くなりになりました。学生時代には同じ柔道部で汗を流した仲でした。開業されてから発病され、闘病の甲斐なく49歳の若さで逝去されました。葬儀に出席した時、喪主を務めておられたご長男がご挨拶で「明日が開院3周年の記念日でした。」と言われました。僕はその時開業して間もなかったのですが、その先生がどれだけ悔しい、無念な気持ちで亡くなられたのだろうと思うと涙が止まりませんでした。それ以来開院3周年を無事に迎えられることができるよう、そして毎日充実した日々を送ることができるようにと思いながら過ごしてきました。お陰様で先日その日を無事迎えることができました。
 これも当院に関わってくださった方々皆様のおかげと感謝しております。本当にありがとうございます。

 これからは更に1年、1日でも長く、頼りにしてくださる方々のためになるような診療を心掛け、初心に立ち返り謙虚に誠意を持ってやって行きたいと思っております。
 今後とも皆様の御支援、御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。
 皆様本当にありがとうございました。

 

 

2014年11月11日  院長 佐藤 秀俊

開院2周年をむかえて

佐藤内科クリニック スタッフ一同朝夕に肌寒さを感じる毎日になってきました。
今日2013年11月9日に、お陰様で佐藤内科クリニックは開院2周年を無事迎えることができました。これもひとえに毎日来てくださる患者さん、地域の方々、そして島根大学病院、県立中央病院をはじめとする関連医療機関や、周囲の医療機関の皆様に支えていただいたおかげと感謝しております。またスタッフが忙しい日にも笑顔を絶やさずに、患者さんのために一生懸命働いてくれた賜物と思います。

先ほど今日の診療を終えて待合室を見たときに、2年前の今日、患者さんが本当に来ておられるかどうかを恐る恐る待合室をのぞいて見たこと、そして5人座っておられてとてもうれしかったことを改めて思い出しました。この気持ちを忘れず、これからも慢心することなく、また来院された患者さんの期待を裏切ることがないよう日々の診療に真摯に向かい合って、さらに頑張っていきたいと思います。

皆様、本当にありがとうございます。
今後とも御指導、御支援をよろしくお願いいたします。

 

 

2013年11月9日  院長 佐藤 秀俊

2012年4月3日

4月になり、少しずつ暖かくなってきました。
お陰様で患者さんに支えられ、毎日充実した日々を過ごさせていただいております。
今回から数回の院長のつぶやきは、スタッフ紹介もかねてスタッフの文章を掲載しますので、よろしくお願いいたします。 今回は看護師の錦織さんです。
はじめまして、看護師の錦織と申します。
佐藤内科クリニックでは、診療の介助、検査など以外に禁煙外来、往診なども担当させてもらっています。

以前に勤務していた病院でも電子カルテのシステムでしたが、当クリニックでは電子カルテに血球測定器、レントゲン、超音波検査、心電図、他たくさんの検査機器がカルテに連動しており使いこなせるか、最初はとても心配でした。
しかし、電子カルテシステムの担当の方を始め、たくさんの医療メーカーさんにサポートをして頂き、また、他のスタッフとは常に相談しあいながら、とても和やかな雰囲気のなかで勤めさせてもらっています。

体調が悪くて受診された方以外にも、健康に不安のある方など、何でもお気軽に声をかけて頂いたらと思います。 また私の出身は鳥取県境港市ですが、島根県の看護学校に進学して以来、島根に住んでいます。
島根は場所がわかりにくいなどマイナーなイメージがあるようですが、空気がきれいで自然豊かな住みやすいところだと思います。島根に住んでから散歩やランニングをするのが趣味になりました。 また初対面でも気さくに話してくださる方も多く、温かい人柄の地域だと思います。

当クリニックに勤めるにあたっては、地域の方が安心して過ごせるようにお手伝いしていきたいです。 皆さんに顔と名前を覚えていただけたら、うれしく思います。
よろしくお願いいたします。

2011年12月15日

本格的に寒さが増してきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
当院も開院して1か月が過ぎました。
開院前は、本当に患者さんが来られるだろうかと不安でいっぱいでした。
でも開院すると、地元住民の方々や医大病院で診させていただいていた患者さんに来ていただくことで支えられ、本当に感謝しております。
開業すると、勤務医時代とは違って毎日が外来なのですが、毎日いろいろな患者さんと接することができ、充実した毎日を過ごしております。

私は最初は小児科の医者になろうと思って医学部に入学しました。
しかし勉強していくにつれ、子供が好きというだけでは小児科医はやっていけないということを感じ、島根県で需要が多く、また命に直結する疾患が多い循環器内科医になりました。
そこで心臓カテーテル検査、カテーテル治療と出会い、これも忙しくも充実したものでした。
開業してから、近所の子供さんたちの風邪を診させていただくようになったのですが、元気がいい子も、元気がない子も、とても可愛らしく、20年以上前に描いていた希望を今叶えることができたようで、とてもうれしく思っています。

今後も当院に来てくださる患者さんの期待を裏切ることがないよう、努力してまいります。
引き続きのご支援、よろしくお願いいたします。
佐藤内科クリニック
医療法人社団秀医会
佐藤内科クリニック

診療内容
内科、循環器内科、呼吸器内科 糖尿病内科

所在地
〒693-0031
島根県出雲市古志町1107-1 TEL: (0853)24-7766
E-Mail:
sato-i.c.izumo@salsa.ocn.ne.jp

交通アクセス
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